膠原病・リウマチ一人抄読会

膠原病内科の勉強・アウトプットのため、読んだ論文等を投稿していく予定です。間違いがあれば遠慮なくご指摘ください。個別症例相談には応じられませんのでご了承ください。

リウマチ内科的な手関節エコー

手関節エコーを簡単に。
自分的にルーチンで実施するのは手背側のみ。
正中→橈側→尺側→横断像(第Ⅳ/Ⅵ区画中心)が基本。
 肩↓
患者の姿勢
  • 座位でも臥位でもできるが、重要なことは「前腕と手背が一直線になる」=「手首が真っ直ぐ」であること。曲がっていると正確な描写が困難
描写のポイントは
  • ランドマークの骨を出す
  • 縦断像の場合、その上に腱を出す ということ。
 
1.手関節背側正面
  • 橈骨→月状骨→有頭骨を一直線に出し、その上に伸筋腱が乗るように出す
 
エコー画像
 
2.橈側
  • ランドマークはリスター結節(橈骨の飛び出ている部分)
  • 橈骨(リスター結節)と舟状骨を一直線に出し、その上に伸筋腱(第Ⅱ区画)を出す
 
3.尺側
  • ランドマークは尺骨頭
  • 尺骨遠位端(→月状骨)→三角骨を一直線に出し、上に伸筋腱第6区画を出す
4.横断像
  • 正中部分を短軸で見る
    • 第Ⅳ/Ⅵ区画は比較的所見が多いとされており、見るに値する。
 
詳細に関しては以下の本参照を。
リウマチ診療のための関節エコー撮像法ガイドライン

リウマチ診療のための関節エコー撮像法ガイドライン

 
リウマチ診療のための 関節エコー評価ガイドライン〜滑膜病変アトラス

リウマチ診療のための 関節エコー評価ガイドライン〜滑膜病変アトラス

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 羊土社
  • 発売日: 2014/04/22
  • メディア: 単行本