膠原病・リウマチ一人抄読会

膠原病内科の勉強・アウトプットのため、読んだ論文等を投稿していく予定です。間違いがあれば遠慮なくご指摘ください。個別症例相談には応じられませんのでご了承ください。

ANCA関連血管炎と肺病変

Sebastiani M, Manfredi A, Vacchi C, et al. Epidemiology and management of interstitial lung disease in ANCA-associated vasculitis. Clin Exp Rheumatol. 2020;38 Suppl 124(2):221-231.
 
 
原因不明の間質性肺炎を見たとき、何となくANCAを測定している例があるが、「ANCA関連血管炎関連間質性肺炎」とはなんぞや?という疑問に対する一定の答え。
 
  • (前置き)
  • ①GPAにおける肺疾患
  • ②EGPAと肺病変
  • MPAと肺病変
  • ④ANCA関連血管炎と間質性肺疾患
  • ⑤ANCA陽性の特発性間質性肺炎IIP
  • ⑥間質性肺疾患への治療
  • ⑦今後の展望
  • ⑧まとめ
  • ⑨感想

 

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難治性巨細胞性動脈炎に対してのTocilizumab単剤 VS Tocilizumab+免疫抑制剤併用

Semin Arthritis Rheum. 2021;51(2):387-394.
 “Tocilizumab in refractory giant cell arteritis. Monotherapy versus combined therapy with conventional immunosuppressive drugs. Observational multicenter study of 134 patients"
 
巨細胞性動脈炎の治療としてステロイド+メトトレキサートで治療し、難治性ならTocilizumabに切り替えるというのは巨細胞性動脈炎治療でよくある光景だが、その際にMTXは残すかどうか?というのは結構好みが分かれるところと思われる。
併用しておいたほうが効果が高そう
 
  • 前置き
  • Method
  • Result
  • Discussion

 

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早期関節リウマチに対してステロイドを使用すべきか?

Rheumatology (Oxford). 2021;keab151.
Should we use glucocorticoid in Early Rheumatoid Arthritis? : Results at 5 years from the ERA UCLouvain Brussels cohort."
 
関節リウマチに対してのステロイドの立場とは結構微妙であり、RAに対しての最新のACR推奨では以下のようになっている
中〜高疾患活動性の場合
  • DMARDs併用治療で短期間(3ヶ月未満)のステロイド非併用治療をDMARDs単剤+ステロイド併用治療よりも推奨する(条件付き)
  • DMARDs併用治療で長期間(3ヶ月異常)のステロイド非併用治療をDMARDs単剤+ステロイド併用治療よりも推奨する(推奨度高)
短期であっても基本的にはステロイドを併用しないことが推奨されている
短期であってもステロイドによる副作用が 起こることもあるため、かなりRAに対してのステロイドは嫌われているが、症状緩和作用としての役割は未だにあるもよう
→大規模コホートを用いてステロイドの有益性・副作用を調査した
 
結論としてはどちらとも言えないが、
ステロイド使用によって疾患活動性は非併用群とそんなに変わらなくなっているが、約1/4は5年経ってもステロイド中止できておらず、bDMARDs併用・重症感染症が多い
ということは覚えていたほうがよさそう
 
  • Method
  • 結果
  • Discussion
  • 感想
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ANCA関連血管炎に対するAvocopanVSステロイド(ADVOCATE Trial)

NEngl J Med 2021; 384:599-609
 
各方面で話題となっているが、一応まとめ。
  • AvocopanはC5a受容体阻害薬で、補体経路に対して作用する薬剤である
  • ANCA関連血管炎(AAV)の病因の中心は、C5aを介した好中球への作用であることが知られている
  • 従来のAAV治療の中心はステロイドであるが、Avacopanを使用することでステロイドを一切使用せずにAAVを治療できるようにならないか?という臨床試験
ステロイドと比較して優れているかはともかく、Avacopanによって同等の寛解は達成できていそう
 
  • Method
  • 結果
  • Discussion
  • 感想

 

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関節リウマチの皮膚病変

Autoimmun Rev. 2021;20(2):102735.
 
関節リウマチは滑膜細胞への炎症が主病態であり、関節症状がメインである。
ただ関節外症状も多く、RA患者の17.8〜40.9%に発生するとされる
ただ、その割には過小評価・過小治療されることが多い
→関節外症状に絞ったレビューのうち、皮膚症状の部分まとめ
 
  • ①-1 リウマトイド結節(Rheumatoid nodules)
  • ①-2 Felty症候群
  • ①-3リウマチ性血管炎

 

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免疫チェックポイント阻害薬使用中の炎症性関節炎への対応

Oncologist. 2017;22(6):627-630.
免疫チェックポイント阻害薬による有害事象(irAE)は様々あるが、有名なものとして自己免疫性慢性炎症性疾患(autoimmune chronic inflammatory diseases: ACIDs)がある。

115回医師国家試験 膠原病リウマチ分野

学生へのレクチャー資料も兼ねて戯れに解いてみました
多分あっているだろうが、責任は負いませんのであしからず
 
感想
  • やけに関節リウマチの関節外症状やら膠原病の心血管合併症と言った変わり種が多い
  • 普通に膠原病の典型症状→治療みたいな問題が少ない
    • 治療薬に関する問題はほぼゼロ!
  • 難しくはないが、枝葉末節をつついているような気がしないでもない…
  • ①115A-1
  • ②115A-10
  • ③115A-12
  • ④115-A27
  • ⑤115A-44
  • ⑥115A-72
  • ⑦115B-4
  • ⑧115C-57
  • ⑨115D-9
  • ⑩115D-38
  • ⑪115D-41
  • ⑫115D-54
  • ⑬115D-63
  • ⑭115F−33
  • ⑮115F-49
  •  (おまけその1)
  • (おまけその2)

 

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