全身性強皮症(SSc)の臓器病変としては、肺(間質性肺炎)、腸(SIBO: 小腸内細菌増殖症)が代表例。ただ心病変もそこそこの頻度で見られる。ただ心病変は案外多い割には注目されにくい。
理由としては
- 病態がとにかく多彩
- 進行例でない限りわからないことが多い→早期スクリーニング考慮
- 治療法が基本的に従来の循環器的治療が中心
といった点が挙げられる。
一方で
- 致死的で難治例が多い
- β-blocker等通常の心疾患で使用される薬剤が使いにくい
- 免疫抑制療法の適応は不明で、逆説的に心毒性を持つものが多い
といった点で注意が必要。
- 【疫学】
- 【病態】
- 【検査】
- 【心臓症状】
- 【アプローチ】