膠原病・リウマチ一人抄読会

膠原病内科の勉強・アウトプットのため、読んだ論文等を投稿していく予定です。間違いがあれば遠慮なくご指摘ください。個別症例相談には応じられませんのでご了承ください。

腎臓

EGPAの腎病変

Front Med (Lausanne). 2023;10:1244651. EGPA(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)における腎病変は稀ではあるが、重症例が多い。 Five factors scoreでも腎病変は入っており、EGPA腎病変は重症例としてカウントされる。 1996年Five factors score…蛋白尿(>1g/…

ループス腎炎の治療推奨 (GLOSEN)

Clin Kidney J. 2023;16(9):1384-1402. https://academic.oup.com/ckj/article/16/9/1384/7084031?login=true Spanish Group for the Study of Glomerular Diseases (GLOSEN)からの推奨。ループス腎炎は病型・治療薬が多く、エキスパートオピニオンが推奨に…

シェーグレン症候群に伴う腎症状

シェーグレン症候群の腎症状は、間質性腎炎の他尿細管異常による電解質異常など多彩。発覚した頃には不可逆的になっていることも多く、治療は非常に難しい。 シェーグレン症候群による腎症状は比較的稀と思われるが、報告によってまちまち(4-33%程度) 無症…

ANCA関連血管炎における寛解導入後の蛋白尿・血尿持続は再発と関連する

Kidney Int. 2023;103(6):1144-1155. 寛解導入療法終了時(治療開始から4-6ヶ月後)に採取したスポット尿の蛋白尿・血尿と、死亡/腎不全の複合エンドポイント・再発との関連を見た研究 ANCA関連血管炎(AAV)の腎病変は、慢性腎臓病に進展することが多く、生…

急性糸球体腎炎レビュー

Lancet. 2022;399(10335):1646-1663. 糸球体腎炎は膠原病によくある症状かつ、予後を規定する重要な疾患である。一方で膠原病とはあまり関係しない腎炎もあり、手出ししにくい領域でもある。そのへんの復習になるレビューがあったので読んでみた。非常に長い…