※細かく言えば、胸鎖関節を見ることもあるが、今回は割愛。
(10/24追記:肩甲上腕関節を追加しました。)
エコー姿勢:姿勢は座位、肘を腰につけて、手掌が表向きになる姿勢
→患者に座らせたのち、「掌を上にして膝の上においてください」と言う
ポイント:まず短軸から探す。上腕骨近位端で骨が「M字」になっている部分を見つければいい。エコープローブがやや仰角だと見やすい。
・短軸(正常像)
・長軸(正常像)
2.肩峰下滑液包:肩峰と棘上筋腱の間に存在する。
ただ、上腕二頭筋長頭腱と同様の姿勢で見ようとすると、肩甲骨が被ってしまって見にくい
→先程の姿勢から「掌をお尻に当ててください」と言って“modined Crassposition”を取らせることによって、肩峰下滑液包を前方に移動させる
滑液包肥厚あり。
(https://radiopaedia.org/cases/subdeltoid-subacromial-bursitis より引用。注釈は独自挿入。Case courtesy of Dr Bruno Di Muzio, https://radiopaedia.org/">Radiopaedia.org. From the case https://radiopaedia.org/cases/22396">rID: 22396)
3.三角筋下滑液包:肩峰下滑液包に連続する形で存在。(連続している人が多い) 上腕骨の側面にある。
肩峰を触診して、位置を立体的にとらえる。三角筋中部の下に存在する。
(エコー画像は肩峰下滑液包とほぼ同様)
4.肩甲上腕関節:背側の関節。三角筋・棘下筋の下に存在する。
背部から肩甲棘下部、腋窩線上にプローブを当てる。肩峰からやや内側下方のイメージ。
上記の診断への「使い方」は↓参照。
まとめ
-
解剖を意識して描出するようにすると、理解しやすい。ランドマークは「肩峰」。