膠原病・リウマチ一人抄読会

膠原病内科の勉強・アウトプットのため、読んだ論文等を投稿していく予定です。間違いがあれば遠慮なくご指摘ください。個別症例相談には応じられませんのでご了承ください。

新内科専門医制度特例措置/今後の総合内科専門医制度まとめ

コロナの渦中での特例措置含め色々更新されていたので、そこを中心にまとめ
大体の情報は https://www.naika.or.jp/nintei/covid19_step/ を参照に作成していますが、詳細は学会に問い合わせください。間違いがあればご指摘ください。
 以前↓
1.COVID-19の影響に伴う特例措置
2.J-osler以外の条件の緩和
3.二次評価詳細
4.総合内科専門医制度
 

 

1.COVID-19の影響に伴う特例措置

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コロナ渦中での内科研修への影響を踏まえ色々特例が出ているが、延期措置が出ているだけで内容自体はさほど変わりない。
要約すれば、「専門医試験受験資格は緩和されたが、やることは変わらない」
①専門医試験受験資格の条件緩和
  • 症例登録が120症例(従来160症例)
  • 病歴要約29症例二次評価終了
だけ満たしていれば、専門医試験自体は受けられる
※その後元々の条件は満たす必要あり
②一次評価・二次評価期間の延長
〇病歴要約の一次評価期間
 当初期間:4月1日~8月31日まで→10月31日まで延長
〇病歴要約の二次評価期間
 当初期間:5月1日~12月20日まで→翌2月20日まで延長
 
流れをまとめると以下の通り

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2.J-osler以外の条件の緩和
  • 学会参加(6回)…Web上の企画参加で代替可能
  • 講習会(6回)
    • 「日本内科学会でも倫理、医療安全、感染制御等のe-learningを年度後半に向けて準備します。」とのこと
 
3.二次評価詳細
「病歴要約 作成と評価の手引き」が更新されている
大した更新はないが、「Revision/Rejectに該当する例」が明示されていることは特筆すべき点。

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4.総合内科専門医制度
新内科専門医制度前は、認定内科医⇨総合内科専門医 という順になっていた。
新内科専門医制度後でも、総合内科専門医制度は持続される模様。

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(日本内科学会雑誌109巻5号 p.1023より)
新内科専門医制度以降の内科専門医の受験資格は
  • 内科専門医取得後3年以上の内科研修(おそらく最短9年)
  • 病歴要約10篇(※剖検症例は不要)
    • 総合内科領域5例
    • 臓器領域別症例5症例(領域がそれぞれ異なる必要あり)
  • セルフトレーニング問題2回以上受講
となっている。
 
J-oslerが終わろうと、病歴要約はまだまだ続く模様。
ただ、内科学会雑誌以外のWeb媒体には特に情報なし。今後の続報が待たれる…