膠原病・リウマチ一人抄読会

膠原病内科の勉強・アウトプットのため、読んだ論文等を投稿していく予定です。間違いがあれば遠慮なくご指摘ください。個別症例相談には応じられませんのでご了承ください。

新内科専門医プログラム修了条件についてまとめ

訳あって、専門医プログラムの進捗確認の仕事をしているので、情報整理踏まえて。
恐ろしいほどに面倒な制度です。J-oslerに皆目が行きがちですが、他の条件も相当に面倒なので、確認が重要。
 
※2020/3/13症例登録テンプレURL更新しました
 

 

修了条件は以下の通り。

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まとめると以下の通り
  1. 症例登録を160症例(56疾患群)実施する
  2. 29篇の病歴要約を受理される
  3. 学会発表または論文発表を2回実施+学会に参加する(※年2回、3年間で6回)
  4. JMECC受講
  5. 年2回以上の講習会参加(3年で6回)
  6. 360度評価
360度評価に関しては専攻医の考えることではないため、1-5が専攻医にとっては重要となる。
 
1. 症例登録
  • 症例の概略(退院サマリーレベル)を160症例(56分野以上)登録する必要がある
  • 記載すべき項目は多いが、「必須」なのは以下のみ
    • 患者情報(年齢・入院期間など)
    • 疾患項目
    • プロブレム(最低1個):100字以内
    • 症例の概要:500字以内
    • 症例を経験しての自己省察:300字以内
  • また、外部委員の目が入らない部分でもある。
  • 退院サマリーを利用してとにかく数を稼ぐことが重要
  • 56分野(参考: http://www.naika.or.jp/jsim_wp/wp-content/uploads/2015/08/2015-log.pdf)さえ満たしていればいいので、逆に言えば104症例(160症例-56疾患群)は同じ疾患であっても理論的には大丈夫!?
 
※1-2J-oslerに関して追記
  • 内科学会は「症例登録週1-2例」・「病歴要約月2-3例」をコンスタントにやること、と説明しているが、そんなことをしている内科専攻医はこの世にいるのだろうか?
  • どちらも初期研修医のものは「半分使える」(症例登録80、病歴要約14)ことが明記されているので、内科になりたい初期研修医はEPOC作るついでに、Joslerも進めておくべき(Joslerは使えないので、Word等で書いて貯めておく形にはなる)
ここまではよく言われていることだが、ここから先(Josler以外)にも色々面倒な条件がある。
 
3.学会発表または論文発表を2回実施+学会に参加する(※年2回、3年間で6回)
 
4.JMECC受講
 
5.講習会参加
  • 病院で実施される講習会(医療倫理など)を年2回=プログラム3年間中で6回参加する
    • f:id:CTD_GIM:20200306165300p:image

  • 「受講証明書または自筆のメモ書きのある配布資料」をJoslerで提出する模様(メモ書きのある配布資料とは???)
 
ということで、非常にJosler以外にも面倒くさい(積み立てていかなければならない)条件があるということだった。
個別アドバイスとしては
  • 新後期研修医3年目
    • とにかく夏までにJoslerを終わらせて、指導医の評価まで完了しておく
    • 学会発表・参加を確認し、足りなければ早急に参加登録する(コロナの影響で中止になる学会も多いため、秋以降の学会のほうがいいかもしれない)
    • 講習会に計6回になるよう参加する
  • 新後期研修医1,2年目
    • 2年目終了までにJoslerを終わらせる(気持ちで頑張る)
    • 学会・JMECC・講習会参加予定を予めスケジュールしておく
  • 内科になりたい初期研修医
  • 内科を考えている医学生
    • 結構面倒な制度です。少しは条件が変わっているかもしれませんが、「計画性」か「終盤の爆発力」が必要な制度であることは間違いないと思います。
です。しゃにむに頑張りましょう。