Rheum Dis Clin North Am. 2009;35(1):63-73.
淋菌性関節炎・非淋菌性関節炎についてのリスク・病態・臨床症状・診断・治療まとめ
包括原則
|
合意率(%)
|
||
1.関節注射は関節疾患の管理に推奨され、広く使われている
|
98
|
||
2.関節注射の目的は患者を中心としたアウトカムを改善することである
|
100
|
||
3.効果的なコミュニケーション・患者の期待・処置が行われる環境などは重要であり、関節注射の効果に影響する
|
93
|
||
4.関節注射は、完全に個別化された情報と共有された意思決定プロセスの枠内で提供されるべきである
|
97
|
||
5.様々な医療専門家がこれらの関節注射手順を日常的に行っている
|
94
|
||
推奨
|
合意率(%)
|
エビデンスレベル
|
推奨度
|
1.患者は関節注射の主義内容・注射内容・潜在的なリスク/ベネフィットについて十分に説明される必要があり、インフォームドコンセントを得て地域のルールにしたがって文書化する必要がある
|
99
|
4
|
D
|
2.関節注射を行う場所は以下が望ましい
|
85
|
4
|
D
|
3.関節注射の精度は、関節・投与経路・医療専門家の専門知識に依存する。可能であれば超音波等の画像補助を用いると精度が向上する
|
93
|
1B-2A
|
B
|
4.妊娠中に関節に注射する際には、関節注射の成分が母体と胎児にとって安全かどうかを考慮する必要がある
|
98
|
4
|
D
|
5.関節注射を行うときは、常に無菌的な手法を取る
|
98
|
3
|
C
|
6.患者には局所麻酔を勧め、その利点と欠点を説明すべきである
|
75
|
3-4
|
D
|
7.糖尿病患者(特にコントロール不良)な患者には、糖質コルチコイド注射後の一過性血糖値上昇のリスクについて説明し、特に初日から3日目までは血糖値をモニターする必要があることを説明すべきである
|
97
|
1B
|
A
|
8.関節注射は、出血のリスクが高くない限り血液凝固・出血性障害・抗血栓薬内服中の患者に禁忌ではない
|
89
|
3
|
C
|
9.関節注射は人工関節置換術の術前3ヵ月前までは実施することができ、人工関節置換術後にも外科チームと相談の上、実施することができる
|
88
|
3
|
C
|
10.関節注射を再実施するかどうかは、前回投与時の効果・個別の要因(他の治療選択肢・使用薬剤・全身治療・併存疾患など)を考慮して決定すべきである
|
93
|
2
|
B
|
11.関節注射後24時間は駐車した関節の酷使を避けるべき。ただ関節固定は推奨されない。
|
94
|
1B
|
A
|