Origin and utility of measurement of rheumatoid factors
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RFについて簡単にまとめ。
リウマトイド因子(RF)はIgGのFc部分に対する抗体で、1940年に発見されRAの診断に用いられる。
ただ、RFの起源は完全には判明していないが、炎症に対する以上免疫反応との親和性が高い。このため、感染性心内膜炎等の炎症性疾患での陽性率が高いと思われる。
病態
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RF陽性頻度(%)
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加齢(>60歳)
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5-25
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感染
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細菌性心内膜炎
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25-50
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25-75
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8
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梅毒
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-13
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20-90
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5-58
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その他のウイルス感染
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15-65
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肺疾患
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サルコイドーシス
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3-33
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特発性肺線維症
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10-50
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珪肺
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30-50
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30
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その他
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45-70
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悪性腫瘍
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5-25
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複数の予防接種後
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10-15
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上記がRFの偽陽性疾患。
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RAのRF陽性率は90%程度とされているが、軽症例も含む研究では陽性率26-60%程度と低く、RFは過大評価されている可能性が高い。
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健康な若年者であっても、最大4%で発見される( J Rheumatol. 2002;29(10):2034.)。高齢者は陽性率が高く、3-25%程度とされている(JAMA. 1967;199(7):455.)。
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RF陽性の健康な人のRA発症率は高い。
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力価が高ければ高いほどRAの可能性は高くなるが、慢性炎症性疾患を保つ患者の場合は例外。
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>x40のときRA感度28%・特異度87%、>x640のとき感度8%、特異度99%(Arch Intern Med. 1992;152(12):2417. )
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RF力価は治療によって低下する可能性はあるが、活動性との相関は低い。
まとめ
・すくなくともスクリーニングで測る意義はない。