2023-01-01から1年間の記事一覧
Ann Rheum Dis. 2023;ard-2022-223650. 難治性乾癬性関節炎の生物学的製剤(bDMARDs)選択はかなり難しい。 2019年EULARガイドライン的には生物学的製剤の優先度は、TNF阻害薬・IL-17阻害薬(+末梢病変のみの場合IL12/23阻害薬)で開始→だめならその他という…
Ann Rheum Dis 2022;0:1–16. 体軸性病変を起こす脊椎関節炎(axSpA)の治療は末梢性脊椎関節炎(pSpA)と異なる部分があり、独自の推奨がある。その最新改訂。 重要ポイント 体軸病変へのcsDMARDsはほぼ無効とされ、bDMARDsの役割が大きい…NSAIDs無効なら次がb…
Curr Opin Rheumatol. 2022;34(6):328-336. Nat Rev Rheumatol. 2023;10.1038/s41584-022-00900-6. 全身性強皮症(SSc)の患者の大半で消化器症状は発症し、経過の初期で発生することが多い。重症例も多く、QoLの低下・身体障害・抑うつ・死因に繋がりうる。…
毎年恒例の国家試験を解いてみた。解答を示すというより問われている内容の背景知識の解説。 問題はhttps://bbs.icrip.jp/forums/forum/kokushi_117/ から引用。 例年と比較すると膠原病分野は素直な問題ばかりだった。あえて言えば自己抗体を明記しない膠原…
関節リウマチ(RA)とANCA関連血管炎(AAV)も頻度が多く、RAにおけるANCA陽性・AAVにおけるリウマトイド因子(RF)陽性はよく見る印象。ただその意義はいまいちわかっていない。 RA・AAV両方を合併、 AAV患者におけるRF陽性、RA患者におけるANCA陽性 の3つ…
Ann Rheum Dis. 2020;79(7):874-882. Tocilizumab(TCZ)は抗IL-6受容体抗体で、投与するとCRPがほぼ0になる特性がある。ただ、CRPが低下することとRAが改善することの関連はよくわかっていない。その関連について調べた研究は3つあったが、最もデータが集ま…
Clin Exp Rheumatol. 2022;10.55563/clinexprheumatol/jrz47c. SLEな様々な臨床所見があるが、特に珍しい所見をまとめた症例ベースでのレビュー。 病変部位 頻度 消化器 ループス腸炎 0.59 -10.7% 偽性腸閉塞症 0.5- 4% 蛋白喪失性腸症 0.5 -7.5% 膵炎 0.1-5…