今回は3つに分類した広義のD2TRAについての対応を考えてみる。
前回の総論
【ポイント】
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そもそもRAではない…診断ミス
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特にSeronegative RAには注意が必要
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治療強化困難なRA…、アドヒアランス不良、不適切な薬剤管理、合併症、金銭面
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薬剤有害事象…MTX増量には患者教育の他、投与方法変更といった方法での対応も考慮
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アドヒアランス不良…有害事象・有効性への疑問が原因として多く、しっかりとした情報提供が重要
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合併症…肺・腎・肝・感染症・悪性腫瘍などの合併で治療選択肢が限られる
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金銭面…社会制度の活用が策だが、非常に難しい
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治療強化しても難治性のRA(狭義の難治性RA)
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まず炎症性病態・非炎症性病態どちらが問題かを見極める(両方合併していることも多い)
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炎症性の場合、異なるターゲットに対してのb/tsDMARDsを順に使っていくことがまず推奨されるが、サブタイプに応じた治療・Ctrl+Alt+Delアプローチも有用
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非炎症性の場合、原因の特定→総合的介入+現実的なゴール設定が重要