Dupilumabのリウマチ科的な副作用
EGPAの腎病変
EGPA(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)における腎病変は稀ではあるが、重症例が多い。
- Five factors scoreでも腎病変は入っており、EGPA腎病変は重症例としてカウントされる。
- 1996年Five factors score…蛋白尿(>1g/day)、消化器症状、腎機能障害(Cre>1.58mg/dL)、中枢神経障害、心筋症
- 2011年Five factors score…蛋白尿(>1g/day)、消化器症状、腎機能障害(Cre>1.58mg/dL)、65歳以上、心筋症
再発性リウマチ性多発筋痛症に対してのSarilumab
N Engl J Med. 2023;389(14):1263-1272.
その再使用する薬剤としては、Methtrexate(MTX)・Tocilizumab(TCZ)(保険適応外)があり、TCZの有効性は各方面で報告されている。
日本で利用可能なIL-6阻害薬としては、TCZの他Sarilumab(以下SAR)(ケブザラ®)がある。
今回(二番煎じ的に)再発性PMRへのSARの臨床試験SAPHYR試験が公表された。
SARを使用することによって急速ステロイド漸減可能・寛解率高い、という内容だが、(PSL3ヶ月で終了プロトコルということもあり)SAR使用しても大して寛解していない。PMRはSAR単剤では太刀打ちできない可能性もあるのだろうが、本当に彼らはPMRなのだろうか?
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リウマトイド血管炎
Autoimmun Rev. 2023;103391.
リウマトイド血管炎(Rheumatoid vasculitis: RV)は、RAの関節外症状として有名だが、RA治療の改善とともに減少傾向にある。
ただ、多彩な臓器症状・鑑別疾患の多彩さ・治療の難しさなど難しい例も散見される。治療としてはRituximabが中心だが、保険的に使いにくいのが難点。
- ◎機序・疫学
- ◎症状
- ◎診断
- ◎治療
ループス腎炎の治療推奨 (GLOSEN)
Clin Kidney J. 2023;16(9):1384-1402.
Spanish Group for the Study of Glomerular Diseases (GLOSEN)からの推奨。ループス腎炎は病型・治療薬が多く、エキスパートオピニオンが推奨に多い。
痛風への尿酸降下薬使用時、コルヒチン併用に意味はあるのか?
Ann Rheum Dis. 2023;ard-2023-224731.
痛風患者に対して尿酸降下療法を実施する際、3-6 か月間抗炎症薬予防内服(コルヒチン・NSAIDsなど)を受けることが推奨されている(Arthritis Care Res (Hoboken). 2020;72(6):744-760.)
ただこの推奨が出てきた際の臨床試験はアロプリノール初回投与量300mgと高用量であったが、アロプリノール過敏症症候群のリスク等から最近の臨床試験ではアロプリノール初回投与量50-100mg程度と低用量となった。低用量で開始する場合、プラセボ群・尿酸降下薬群間で痛風フレアに特に差がないこともわかりつつある。
→低用量での尿酸降下薬開始であれば、抗炎症薬予防内服は不要では?ということで臨床試験が組まれた
Short Answer:尿酸降下療法中はコルヒチンをしばらく併用するのもありかもしれない。ただし、コルヒチン副作用と中止直後に痛風悪化しやすい点には注意が必要。
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