2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧
N Engl J Med. 2022;386(4):316-326. トファシチニブ(Tofacitinib)に代表されるJAK阻害薬は、経口薬ながら生物学的製剤(bDMARDs)と同じくらいの効果を持つ薬剤である ただ長期使用の有害事象については不明な点が多く、このORAL-Surveillance試験でようや…
J Inflamm Res. 2018;11:339-344. BMC Musculoskelet Disord. 2017;18(1):170. 仙腸関節炎は、軸性脊椎関節炎(AxSpA)の症状として有名だが、AxSpAに特異的な症状というわけではなく「ミミック」も多く存在する。 【Key-point】 仙腸関節炎/関節痛は脊椎関…
胆嚢炎は膠原病内科からするとあまり関係のない疾患に見えるが、稀に「膠原病(特に全身性血管炎)に伴う胆嚢炎」というものもある。 あまりまとまった報告はないが、自分なりにまとめてみた。 【Key-point】 「血管炎に伴う胆嚢炎」という概念がある 血管炎…
J Clin Med. 2022 Jan 5;11(1):275. 側頭動脈の血管炎がある場合、通常巨細胞性動脈炎(GCA)を想起するが、他の原因の場合もある 側頭動脈炎=巨細胞性動脈炎でない事がよく分かるレビュー Key-point 側頭動脈炎の原因として最多なのは巨細胞性動脈炎だが、…
全身性強皮症(SSc)患者に関節炎・腱鞘炎症状はよく合併し、実臨床で悩むことは多い 一方で全身性強皮症の関節炎への臨床試験はほぼなく、エビデンスは非常に限られている。 【Key point】 SScにおける関節炎はかなり高頻度であり、原因は多彩…SScそのもの…
Rheumatology (Oxford). 2018;57(9):1525-1532. 再発性多発軟骨炎は、非常に稀な自己抗体陰性の自己免疫性疾患だが、一例一例に悩む症候群である。 最近はVEXAS症候群(MDS等との合併)・MAGIC症候群(ベーチェット病様病変の合併)もあってややこしい。 【…