膠原病・リウマチ一人抄読会

膠原病内科の勉強・アウトプットのため、読んだ論文等を投稿していく予定です。間違いがあれば遠慮なくご指摘ください。個別症例相談には応じられませんのでご了承ください。

論文購読の習慣化:論文フィードの作り方

どうやって論文購読を習慣化し、チェックしていくか?ということに関して現状使っている方法を自分なりにまとめ。
slackを使っている人には非常にオススメ。使っていないなら、Feedlyがオススメ。

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大体の方法は
【雑記】英語論文を読むことをどうやって日課にするか(EARLの医学ノート様)を参考にしています。
 
要約すると
1.Pubmedの検索式を作成する
2.Pubmedの検索式を用いてRSSを作る
Feedlyを使う場合
3-1.FeedlyRSSを登録
 
slackを使う場合
3-2.RSSとslackを連携させる
という流れ
 
1.Pubmedの検索式でRSSを作る
 Pubmed(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed)にはRSSWebサイトのニュースやブログなどの、更新情報の日付やタイトル、その内容の要約などを配信するための形式)を作成する機能がついており、それを活用していく。
Pubmedの検索式を応用すれば、どんなRSSでも作れる。
検索式は人それぞれだが、自分の場合は以下のようなものを作っている。
  1. 五大ジャーナル(NEJM/JAMA/BMJ/Lancet/Ann Intern Med)+アブストラクトのあるもの→最新医学で重要なことは大体斜め読みできる
    • 検索式: ("N Engl J Med"[jo] OR "Lancet"[jo] OR "BMJ"[jo] OR "JAMA"[jo] OR "Ann Intern Med"[jo]) AND hasabstract

    • 詳細(というか、この検索式は右の丸パクリ)→https://drmagician.exblog.jp/24022387/

  2. 七大ジャーナル(上記+JAMA intern med/CMAJ)+膠原病/自己免疫性疾患に関するもの→総合雑誌に載っている膠原病に関することは大体カバーできる
    • 検索式: ("N Engl J Med"[jo] OR "Lancet"[jo] OR "BMJ"[jo] OR "JAMA"[jo] OR "Ann Intern Med#[jo]) AND ("Rheumatic Diseases"[Majr] OR "Autoimmune Diseases"[Majr] )
    • MeSHを用いて、リウマチ性疾患("Rheumatic Diseases"[Majr])・自己免疫性疾患("Autoimmune Diseases"[Majr] )が主題の論文のみ検出されるようにしている
    • 長そうな検索式だが、これでも15本/月しか出てこない
  3. 膠原病ジャーナル各々
    • 何でも読むとキリがないので、個人的にはimpact factor>5のジャーナルのみをルーチンで登録している
    • Pubmed上での論文の名前を使って「”〇〇”[jour]」で調べると出てきます
      • よくわからない人は、論文のページでジャーナル部分をクリック→”Search in Pubmed”をクリックすれば、そのジャーナルが載っている論文が一覧で検索される
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    • 例)Nature Reviews of Rheumatologyの検索式→"Nat Rev Rheumatol"[jour]
といった形で、自分の気に入った検索式を作る。正直何でもありです。
 
2.Pubmedの検索式を用いてRSSを作る
 検索式の下の”Create RSS”ボタンを利用してRSSのURLをコピーする
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3-1.FeedlyRSSを登録
 Feedlyhttps://feedly.com)はRSSリーダーの一つで、iOS/Android/ブラウザ全てで使用できる。
  1. Feedlyの”Add Content”をクリック
  2. 検索ボタンに先程コピーしたRSSを貼り付ける
  3. “+”ボタンを押して購読する
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 以前までFeedlyを用いて論文を購読していたが、一つだけ問題があった。「面倒臭くてFeedlyを開かなくなる」という問題である。ということでslackを用いた方法を自分では現在運用している。
(ただ、少々手間なので興味ある人だけどうぞ。面倒な人はFeedly使ったほうがいいと思います。少なくとも「RSSって言葉を初めて知った」という人は以下は無視してください。)
 
以下、興味がある人向け
3-2.RSSとslackを連携させる
 slackは簡単に言うと「ビジネス用のチャットアプリ」で、最近医療業界でも導入が進んでいる(ような気がする)。業務連絡がslackに飛んでくるなら強制的にslackを開くので、論文もチェックするようになる、という寸法である。(別に使っていなくてもslackをFeedly代わりに使うのもアリ)
あえて言うなら同僚と同様のタイムラインで論文を読める、というのは利点かもしれない。
  1. slackをダウンロードし、ワークスペースを追加する
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  2. 作ったワークスペースにそれぞれのRSSに合わせたチャンネルを作成する
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  3. slackのRSSフィード機能を用いて連携させる
  4. すると、RSSが更新された時にslackに投稿されることになる
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