MKSAP正答率45%
(https://radiopaedia.org/ より同様画像参照)
診断は?
A. 骨梗塞(bone infarction)
Xpで骨の斑状の透過性及び硬化をきたすことが特徴。
骨梗塞は、骨および骨髄の細胞要素の虚血によって引き起こされる。一般的によく知られているのはステロイド使用に伴う「大腿骨頭壊死」だが、調べてみると膝関節や足関節(Clin Rheumatol. 2010 Apr;29(4):427-9.)の骨でも起こりうる所見である。
特発性はまれで、二次性の場合が多いようである。代表的なものとして、外傷、血色素異常症、鎌状赤血球症、ゴーシェ病、SLE、アルコール多飲がある。(Med Nucl 2007 31:670–678) 他にレアな原因として、細菌感染(骨髄炎)、悪性腫瘍も挙げられている。
症状は無症候の場合が多く、あっても軽度の症状しかないことが多い。(Med Nucl 2007 31:670–678)
確定診断にはMRIが有効。
・MRI、T2:内側高信号域(肉芽組織)と隣接する低信号域(硬化性骨)をしめす→”Double line sign”と呼ばれる
(STIR画像、Case courtesy of A.Prof Frank Gaillard, <a href="https://radiopaedia.org/">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="https://radiopaedia.org/cases/2583">rID: 2583</a>)
まとめ
・骨梗塞は特徴的なXp所見を取る。原因検索が重要。