血管ベーチェット病は非常に難しく、その要因として個人的には3つ挙げたい。
- 動静脈・血管径問わず様々な病変を起こすため、病変が多彩すぎる
- ベーチェット病自体確たる診断方法がないのに、血管型に関しては更にあやふやな部分が多く、確定診断が非常に困難
- 希少疾患すぎて治療が全くわかっておらず、効果判定も難しい
比較的新しいレビュー・ガイドラインをできる限りまとめてみた。
SLEの眼症状
Clin Exp Med. 2018;18(2):135-149.
SLEの稀な症状として眼病変があるが、詳しくまとめてみる
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SLE患者の約3分の1に眼病変があるとされ、病変部位は様々
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SLEの初発症状が眼症状という報告は多々ある
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眼窩周囲、付属器、眼球、視神経等に病変を起こす
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SLEの他シェーグレン症候群関連症状もある
SLEにおけるRed-eyeの原因(Rheumatology (Oxford). 2007;46:1757–62)
多い | ドライアイ(乾燥性角結膜炎) |
少ない | 上強膜炎 強膜炎 結膜炎(非感染性) |
まれ | 角膜炎(乾性角結膜炎以外) 前部ブドウ膜炎 |
SLEにおける視力喪失の原因(Rheumatology (Oxford). 2007;46:1757–62)
関節リウマチレビュー(BMJ/Lancet)
Lancet. 2023;402(10416):2019-2033.
BMJ. 2024;384:e070856.
RAのレビューが相次いで5大ジャーナルから出ていたので、基礎事項確認としてまとめ
- ◎病態
- ◎抗体
- ◎臨床症状
- ◎治療
- Methotrexate
- Hydroxychloroquine※日本では適応外
- ※日本では適応外
炎症性腸疾患の肺病変
肺病変パターンは気管支病変・器質化肺炎が頻度的には多く、薬剤性との鑑別が重要。
自己免疫疾患へのCAR-T療法文献まとめ(2023年度)
難治性自己免疫性疾患へのCAR-Tへの論文がこの3ヶ月大量に出ているので備忘録として、以下列挙。
筋限局血管炎
筋肉には豊富な血管があり、血管炎病変になることが偶にある。まとまった報告はなかったが、自分なりにまとめてみた
ポイント
RA-ILDレビュー(A&R)
Arthritis Rheumatol. 2023;75(12):2067-2077.
関節リウマチ(RA)に合併する間質性肺疾患はRA-ILDと総称され、高頻度かつ死亡の重大リスクとして知られている。
画像パターンとしては通常型間質性肺炎(UIP)・非特異的間質性肺炎(NSIP)が多く、症例ごとに臨床経過は様々。あくまでもエキスパートオピニオンで日本の実情に合わない部分もあるが、基礎事項のおさらいとしてまとめ。
・日本ではRAに対してRituximabが保険適応外
・日本では呼吸機能検査のハードルが高く、CTのハードルが低い
- ◎疫学・有病率
- ◎診断
- ◎経過・予後
- ◎モニタリング
- ◎管理